皆様こんにちは、株式会社オクトパスソフトウェア代表取締役の足立です。
突然ですが皆さん、エンジニアになりたいと思ったことはありますか?
最近、私の周りでもエンジニアという仕事に興味を持ち始める方が増えてきております。
興味を持ち始める理由はもちろん人それぞれですが、
「場所や時間に縛られない自由な働き方」
という言葉に大きな魅力を感じている方が多いようですね。
確かにエンジニアという仕事は他の仕事と比べれば、
そういった働き方をしやすい職種ではあると思います。
大いに結構なことじゃないですか。
私もそういった相談を受けた際は
「とりあえず挑戦してみたらいいんじゃない?」
といった返答をしているのですがその時決まって言われることがあります。
「でもエンジニアって理系じゃないと無理でしょ?」
「頭の回転が速くないとやっていけないよね?」
「実際に足立さんは(エンジニアの仕事で)儲かってるの?」
この3つですね。
3つ目に関しては色々と返答に困るので、
口八丁で適当に煙に巻いてしまうことが多いのですが、
「でもエンジニアって理系じゃないと無理でしょ?」
「頭の回転が速くないとやっていけないよね?」
この2つに関しては私の中で割と明確な答えが出ているので、
いつも同じような話をしています。
毎回同じ話をするのも面倒くさい非効率的なので、
今後はこの記事のURLを共有してしまおうと思います。
Q1. エンジニアって理系じゃないと無理なの?
さてまずは「エンジニアは理系じゃないと無理?」
という質問の回答からいきましょう。
これに関しては結論から言いますと、
全然理系じゃなくても大丈夫です。
いわゆる文系と呼ばれる人たちで、
専業エンジニアとして大成している人は私の周りにも沢山います。
そして私自身もまったく理系出身の人間ではありませんが、
それを学習中にハンディキャップに感じた経験は全くありませんでした。
エンジニアという仕事は
「論理的に物事を組み立てる力」
「課題に対して適切なアプローチを考える力」
が求められる職業です。
この能力に理系・文系は関係ありません。
意外に思えるかもしれませんが、
エンジニアの仕事で純粋にコードを書いている時間は全体の3割程度です。
それよりも「どうやったらこの問題を解決できるか?」を考えるために、
他のエンジニアやお客さんと打ち合わせしたり、調べ物をしている時間の方がはるかに多いのです。
もちろん理系の大学等でプログラムの書き方を学んだ経験があれば、
確かにそれはアドバンテージと言えるかもしれませんが、
そのアドバンテージが強みを発揮するのはせいぜい最初の1年程度です。
なので文系の皆さん、
安心してこちらの世界に飛び込んでみてください。
大丈夫、苦しいのはほんの一瞬です。
すぐ楽になりますよ。
Q2. 頭の回転が速くないとやっていけない?
とりあえずこう聞かれたら
「まずそもそも今あなたの目の前にいる人間が頭の回転が早そうに見えるか?」
と聞くようにしております。
「え?あ〜、うーん…」
と言われればまあそれはそれで話が早いですし、
「うん、頭の回転早そう!」
と言われれば嬉しいだけなので、
どっちに転んでも大勝利することができます。
たしかにエンジニアには時に瞬発力が求められる場面もありますが、
それは非常に稀なケースです。
それよりも実際の開発では「じっくり考える力」が求められることのほうが圧倒的に多いです。
コードのバグを探すとき、設計を考えるとき、
「何が問題の本質なのか?」を見つめ続けるとき、
すぐに答えが出ることは少なく、何時間も悩み続けることもあります。
エンジニアの仕事は、「言われたことをそのまま形にすること」ではありません。
本当に求められているのは「どうすれば課題を根本から解決できるか?」を考える力です。
その観点から考えると「頭の回転の速さ」よりも「考え続ける力」の方が重要と言えます。
だからこそ、派手な才能よりも地道に考え続けられる人の方が、
最終的に大成している印象があります。
エンジニアに向いている人の特徴
さて私の経験則からエンジニアに向いている人には、
以下のような特徴があると考えています。
- 複雑なものをシンプルに考え直すのが好きな人
- わからないことを放っておけない人
- 「なぜ?」を繰り返してしまう人
- 物事を整理して考えるのが得意な人
- 1つのことを深く掘り下げるのが好きな人
これらの資質は、文系・理系や学歴・年齢に関係ないですし、
訓練によって後天的に身につけることが十分に可能なものです。
エンジニアに必要なのは、生まれ持った才能より「考える習慣」です。
「なぜ?」「どうして?」と問い続けるクセがある人ほど、
着実に成長していける職業です。
「自分は理系じゃないから…」
「プログラミングって難しそう…」
もし皆さんがこのような理由で次の一歩踏み出せずにいるなら、
まずは小さなツールを作ったり簡単なコードを書いてみることがら始めてみてください。
「あれ、これ自分に向いてるかも?」
と感じるかもしれませんよ。
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