皆様こんにちは、株式会社オクトパスソフトウェア代表取締役の足立です。
「情シス(情報システム部門)って普段なにしてるの?」
「いつも静かで見かけないし、仕事してるのか謎」
――これは、情シス担当者なら一度は言われたことがあるかもしれませんね。
かくいう私も昔企業の情シスをしていた時によく言われました。
営業さん「いやぶっちゃけ足立くんサボってるよね?(笑)」
私「あ?貴様のPCを遠隔ロックしてサイト閲覧履歴を全社員に公開するぞ」
私「そんなことないですよお(笑)」
このような不毛なかつ非生産的なやり取りが何度も繰り返されていました。
…全国の情シスの皆さんも似たような経験あるのではないでしょうか?
実際、社内で「見える業務」と「見えない業務」がある中で、
情シスの仕事は見えにくいものが多く何かと誤解されがちです。
今回は「情シスの仕事って何なのか?」「本当に仕事してるの?」
というテーマでお話ができればと思います。
■ 「いつもネットワークの前に座ってる人」じゃない!
情シスというと、サーバールームで静かにキーボードを叩いている人…
というイメージを持つ人もいるかもしれません。
でも実際はそんな単純なものではありません。
主な業務には、次のようなものがあります。
- 社内のPCやソフトウェアの設定・運用・更新
- トラブル対応(プリンターが動かない、ログインできない、など)
- セキュリティ対策(ウイルス感染、情報漏えい対策)
- システム導入の企画と推進(勤怠管理、会計ソフトなど)
- ネットワークやクラウド環境の整備・保守
- ベンダーや外部IT会社との調整、契約管理
つまり、「何かが起きたときに助けてくれる人」ではなく、
「何も起きないように、日々仕込んでいる人」なんですね。
■ 見えない仕事の代表格
情シスの多くの仕事は、成果が“見えづらい”のが特徴です。
たとえば、セキュリティアップデートを定期的に入れてくれていたおかげで、ウイルスに感染しなかった。
社内のパスワードルールを厳しくしたおかげで、外部からの不正アクセスを防げた。
でも、何も起きない=仕事してないように見えるのが、情シスの悲しいところです。
■ 実は「便利さ」の影にいる縁の下の力持ち
Zoom会議がスムーズに行われる。
VPNに自宅から繋いでも問題なく社内システムが使える。
誰かがリモートで新入社員のPCを整えてくれている。
それが当たり前に感じられるのは、情シスが常に仕組みを考え、整えているからです。
情シスは、「トラブルが起きて初めて感謝される」タイプの職種です。
普段は空気のような存在ですが、トラブルが起きたときには神のように頼られる――そんな役回りです。
しかし実際はそういったトラブルを未然に防ぐことこそが情シスの本来の仕事なのです。
もしあなたの職場の情シスが、常に何かしらのトラブル対応に追われているならば、
それは実はあまり健全な状態ではないというわけですね。
情シスが暇そうにしている=健全な社内ネットワークが保たれている
ということなんです。
■ まとめ:情シスは“仕事してるけど見えにくい”
というわけで、「情シスって仕事してるの?」という問いへの答えはこうです。
めちゃくちゃしてる。ただ、見えないだけ。
もしあなたの会社で情シスが静かに過ごしているように見えたら、
それは「何も問題が起きていない」状態を保つために、
しっかり裏で動いてくれている証拠かもしれません。
次に何かトラブルが起きたとき、
助けてくれた情シスに「ありがとう」と声をかけてみてください。
彼らの仕事が、ちょっと身近に感じられるはずです。
p.s. 社用PCで変なサイトにアクセスするのは控えましょう。
……情シスはちゃんと見てますよ。
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